仏法(禅)シェアリング
ー仏法の智慧に基づいた哲学対話ー
仏法シェアリングについて
本来「仏法」は教わるものではなく身につけるものです。「仏法シェアリング」とは、「仏法」に沿った対話により深層の自分を露わにし善き再構築を導く作業です。それが「仏法」を自らで体得することであり、本質から安楽に生きる力を高めます。
方法は、ひとつの仏教ワードについてグループで対話する哲学対話ワークです。このワークに於いて「仏法」は自らの本質を深めるための触媒の役割を果たします。そしてファシリテーターは各人の触媒をうまく働かせるためのサポート役となります。シェアリングという、いくつかの決めごとに従った、目的や結果を求めない対話が「仏法」とうまく絡み合っていくことで、社会での役割・知らず身についている習慣・日常要求されている考えや言葉から離れ、本来の自分を問い思索し言葉を発することができるようになっていきます。
まずは対話により促される、内から湧き出る心の反応を丁寧に味わってみて下さい。またワークが進むにつれ導かれる、他者と深い繋がりが感じられるような無条件に心地よく安心の場を楽しんでみて下さい。結果として、自分を取り戻し、心と身体を調え、本質からの幸せへの気づきや安寧さが身についてきます。
〇仏法シェアリング方法
◇大きな決めごと◇
(純粋に共に問い、考え、語り、聞くという自由な対話ためのルール)
○対話前・対話中に自己紹介しない(話の流れ上必要ならばOK)。
*立場にとらわれずテーマに集中するため
○相手の意見を否定しない、強要しない。
○相手が発する意見をきちんと聞く。
○無理に自分の意見や問いを発さず聞くだけでも良い。
○発された意見に疑問や興味を持ち投げかけ深める。
○できるだけ互いに問いかけるようにする。
○知識や他者の受け売りではなく、自分の経験や思考に則して話す。
*知識自慢は厳禁。
○テーマから大きくは外れない。
○途中で意見が変わっても良い。
○相手の意見や自分の発する内容が分からなくてもよい。
○終了時に答えを出さない。出すよう誘導しない、されない。
○その場で納得しなくてよい。話をまとめなくてよい。
○プライベートに関することはその場だけで口外しない。
◇流れ◇「テーマ:〇〇」
1.グループ分け
2.禅セラピーワーク
3.ファシリテーター決め。
*ファシリテーターの役目:
□最初の問いかけ
□途中決めごとから大きく外れた場合の修正
□全体把握、対話が詰まったときに新たな問いを出す(沈黙も問いの一つ)
□発表
4.イントロダクション、ルール説明、開始
5.問①:概念
・各人に「〇〇」のイメージや「〇〇」を意識した(感じた)場面を聞く
6.問②:根本
・なぜ「〇〇」は起こるのか。
・人間にとって「〇〇」とは何か。
・人間にとって「〇〇」とはどのような意味があるのか。
・なぜ「〇〇」をするのか。
など。テーマにより変える。
7.グループごとの発表、主宰による仏法的解説
8.問③:反映
・「〇〇」との付き合い方(関わり方)。
9.グループごとの発表、主宰による仏法的解説
10.終了