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【 摩訶般若波羅蜜多心経 訳 】

-私と世界の幸せを導くお経-

仏の智慧を学び世界の本質を知ることで、

安寧で幸せな存在となり、穏やかに繋がり合う真理の言葉

智慧と慈悲の菩薩が

 

空の真髄を修得すべく、仏法の営みを実践していた時、

 

自らの身体性と精神性から興る縁起という状態は、

全て条件の調和であり固定性はないという本質的理解をしました。

 

すると思い通りにならず満たされなかった心が全て満たされたのです。

 

これからこの見地を、「空」を求め仏法を実践する全ての者に説いていきます。

 

固定化されている「色」という状態は、ある条件によって移ろい続ける「空」とされる。

移ろい続けている「空」という状態は、ある条件によって固定化された「色」とされる。

 

知覚されうる状態である「色」は、観方を変えると実体ない「空」となりうる。

実体ない「空」は、観方を変えると知覚されうる状態である「色」となりうる。

 

「受想行識」という四つの実体があるように感じられる精神的要素も、

また移ろい続け実体ない「空」となりうるものなのです。

 

全ての者に説明します。

世の真理は、あらゆる物事は移ろい続け実体ない「空」の様相として営まれているのです。

 

その真理上では、生じ滅する、汚いきれい、増える減るという事象はありません。

 

それゆえに「五蘊:色受想行識」という人間を成り立たせている五つの要素も、

「空」に照らし合わせると実体無いものなのです。

 

また真理から導くと

「六根:眼耳鼻舌身意」という人間に備わっている感覚器官は、絶対的な存在でなく、

「六境:色声香味触法」という感覚の対象は、観方によって変化し続けるものであり、

「六識:眼識耳識鼻識舌識身識意識」という個々の認識世界は、

他者と共有され世界と完全なる共通認識となることはあり得ないのです。

 

この世は真理によって自動的に繋がり巡っているので、

本来「無明:人生の真理に際する根源的な無知」という状態はないゆえに、

「無明」を理解し解消することも不可能なのです。

そして老い・死ぬという状態もないゆえに、理解し解消することも不可能なのです。

そして無明から老死までの十二因縁全て、そのような状態はないゆえに、理解し解消することもできないのです。

 

また「四諦:苦集滅道」という仏法の安寧人生に進むための実践真理は、

それぞれが絶対的な状態でなく、繋がり巡りながら進み続けていくものです。

それは智慧の学びである「智」であり、安寧状態である「得」でさえも

絶対的な状態ではないということなのです。

 

このように、私という存在は決して自らのみの力によって思い通りに何かを得ることなどできないことを、

存在全ての受容により理解をしていくことで、

 

結果的に智慧を得続けている菩薩のような存在となっていくのです。

 

智慧を得続けているということは、心の内に何のわだかまりもない状態です。

そしてわだかまりがないということは、執着を選択することで起こる恐怖から離れるということです。

 

智慧を得続けているということは、一切の真実に反する見解を持った夢想から遠く離れることです。

そして真実の見解とは、相対的判断でなく、仏法に沿った誓願を元にした智慧的見解なのです。

 

過去・現在・未来を通じて量り知れない仏法を学び安寧で在り続けている者は、

智慧を得ているがゆえに、詳細に分別することのできない世界における全ての状態を、

縁起の本質的理解により調和として洞察できているということなのです。

 

智慧を得続ける存在となるために。

 

善き仏縁との繋がりが常に築かれるのを信じ真言を理解し唱えることで、智慧の存在に近づいていきます。

 

尊厳と平等への縁が深まるのを信じ真言を理解し唱えることで、智慧の存在に近づいていきます。

 

私という存在は、決して自らのみの力によって思い通りに何かを得ることなどできないことを、

智慧の学びによって進めていくことが、世界の本質を知っていくということなのです。

 

「五蘊:色受想行識」という人間を成り立たせている五つの要素を深く観・受容すべく、

真言を理解し唱えることで、智慧の存在に近づいていきます。

それでは真言を説いていきます。

 

智慧を学び智慧に近づく者よ

智慧を得ようと願う全ての者よ

 

「五蘊」の本質的受容によって誓願と慈悲を発現させ、

すべてのものは移り変わっていくという物事の本質を理解し、

調和的たたずまいを有した生き方を進めることで、

 

安寧で幸せな者として存在し、

全てが穏やかに繋がり合っていることを感受し、

世界が調和となるべく関わり続けること。

 

そのすべてが世界の本質を知り仏の智慧を有するための学びであり、

営んでいること自体が本質的安寧と幸福な存在となっていることであり、

その時あなたが智慧と慈悲の菩薩であるということなのです。

2020.8.28

藤井隆英 拝

摩訶般若波羅蜜多心経

 

観自在菩薩 行深般若波羅蜜多時 照見五蘊皆空

度一切苦厄 舎利子 色不異空 空不異色 色即是空

空即是色 受想行識亦復如是 舎利子 是諸法空相

不生不滅 不垢不浄 不増不減 是故空中

無色 無受想行識 無眼耳鼻舌身意 無色声香味触法

無眼界 乃至無意識界 無無明亦 無無明尽

乃至無老死 亦無老死尽 無苦集滅道 無智亦無得

以無所得故 菩提薩埵 依般若波羅蜜多故

心無罣礙 無罣礙故 無有恐怖 遠離一切顛倒夢想

究竟涅槃 三世諸仏 依般若波羅蜜多故

得阿耨多羅三藐三菩提 故知般若波羅蜜多

是大神呪 是大明呪 是無上呪 是無等等呪

能除一切苦 真実不虚 故説般若波羅蜜多呪

即説呪日 羯諦 羯諦 波羅羯諦 波羅僧羯諦

菩提薩婆訶 般若心経

内容詳細は以下に記されています。

【智慧と唯識 - 安寧人生への手引き -】グループページ

https://www.facebook.com/groups/3590273247716515

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