【香禅法】
①、目の前に塗香のパッケージを置き、行為と香への感謝の意を込め合掌礼拝。
②、左手の三指(親指人差し指中指)でパッケージを持ち手の平を上に向けます。右手でパッケージを開け蓋を手のひら中央部に置きます。
③、塗香を右手指先で付け取ります(耳かきですくえる程度)。
④、左手手首中心部に、塗香を右手指先よりはがし置き、そのまま右手でパッケージを閉め、下に置きます。
⑤、左手の平を軽く広げ、右手指先(人差し指中指)にて呼吸と合わせ左手の平を撫で回します(まだ塗香には触らないように)。心落ち着くまで数回繰り返します。
【行・住・坐・臥】により呼吸と回す回数が変わります。
「行」右回り4回で吐き左回り4回で吸う。
「住」右回り4回で吐き左回り3回で吸う。
「坐」右回り4回で吐き左回り2回で吸う。
「臥」右回り4回で吐き左回り1回で吸う。
*左手側の感覚に重きを置き、慈しむよう丁寧に撫でます。右手は左手感覚の受容体と認識します。
*呼吸と皮膚感覚両面の心地よさに委ねます。吐き吸いきっても無理に呼吸を進めないよう。
⑥、右手指先にて、左手首中心部に置いた塗香を、先ほどの【行住坐臥】回転数に沿い、2回の呼吸と合わせ塗り広げます。1回目は塗香を置いた部分中心に吐く吸う。2回目は手のひら全体に塗り広げるように。
⑦、両手の平で鼻口を覆い、自然な呼吸で香を味わいます。
⑧、落ち着いたら、思いっきり香を呑むイメージでできるだけ身体全体で大きく息を吸って嗅ぎます。吸いきったら香の味わいや成分を浸透させるべく身体内外に意識を行き渡らせます。
⑨、苦しくなる直前に息を一気に吐きます。手の平は覆ったままにしておきます。
⑩、勝手に息が吸われ吐かれるバウンドが起こるのをコントロールせず、吐けた喜びを感じながらさらに香を体内に浸透させるよう心地よく呼吸を観察し続けます。3回以上呼吸のバウンドを味わいます。
⑪、⑥⑦⑧の流れを心地よさに任せ数回繰り返します。
⑫、日々の安楽が維持できるよう願い、合掌礼拝。
*引き続き行住坐臥の各営みにお進みください。